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2024.07.18

米オースティン発のベンチャー企業Infinitum Electricに出資いたしました

丸の内イノベーションパートナーズは、当社が運営するMarunouchi Climate Tech Growth Fund L.P.(以下、総称して「MIP」)を通じて、次世代電気モーター「Aircore」を開発・生産する、米Infinitum Electric(以下「Infinitum」)に出資いたしました。

Infinitumの技術の最大の特徴はモーターの心臓部である固定子(ステータ)を従来の鉄と銅部品からプリント基板(PCB)に置き換え、インバータ(VFD)をモーター本体に装着した、2つのデザインから生まれる競争優位性です。当社のプロダクトは従来のモーターと比較すると、50%の小型化・軽量化、66%の銅部品削減、10%の効率向上、3デシベルの動作音の削減を実現しました。当社はPCBとVFDを組み合わせた次世代電気モーターの開発に成功し、製品として市場に投下した初の企業になります。

モーターによる消費電力は世界で使用される電力の53%を占めており、高効率のモーターの需要は拡大傾向にあります(国際エネルギー機関)。その中で、当社プロダクトの最初のユースケースは、消費電力の低減が重要視されているデータセンターにおけるHVAC設備(暖房・換気・空調)で稼働している電気モーターのリプレースメントであり(高効率なモーターに加え、小型化によるデータセンターのサーバー・ネットワーク機器を保管するラック数を増やることも可能にします)、データセンター事業者から多くの関心を集めております。加えて今後のプロダクト展開として、工場や産業用機器での導入を目的に業界の大手プレーヤーと共同で専用モーターを開発しています。今回の資金調達は、拡大する顧客需要に応えるべく、プラント増設・自動ラインの導入、調達の強化に使用される予定です。


Ben Schuler CEOコメント:
「今後、需要の拡大が見込まれるAI、建物の冷房、産業機械等では、従来モーターから高効率の電気モーターへの置き換えが急務になっています。今回の投資により、顧客の需要に応え、生産体制を強化し、より一層の事業推進を目指します。」

MIP代表取締役CEO 兼 CIO 三好一郎コメント:
「Infinitumは、サステナブルで幅広い用途を持つ電気モーターの開発に成功し、電力消費の削減に直接的に貢献できるプロダクトを展開しています。カーボンニュートラルの社会の実現を目的に、Infinitumの脱炭素化へのミッションと事業拡大を支援できることを大変嬉しく思います。」


投資対象先のプレスリリースにつきましては、以下リンクよりご覧ください。
https://goinfinitum.com/?p=13683

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