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2024.03.20

米ヒューストン発のベンチャー企業Fervo Energyに出資いたしました

丸の内イノベーションパートナーズは、当社が運営するMarunouchi Climate Tech Growth Fund L.P.(以下、総称して「MIP」)を通じて、次世代地熱発電技術のリーディングカンパニーである、米Fervo Energy(以下「Fervo」)に出資いたしました。

Fervoが開発を進める強化地熱システム(Enhanced Geothermal Systems、以下「EGS」)は地下の高温岩体に人工的な貯留層を作り、地上から坑井を通じて水を注入し、高温の熱水や蒸気を取り出し、循環させて発電する手法です。EGSは限られた天然の地質条件に依拠する従来の地熱発電と比べ、開発における地質的な制約が大幅に緩和されることから、スケーラブルかつコスト競争力があり、間欠性のないエミッションフリー電源としてそのポテンシャルが注目されています。

これまで商業レベルでの実用化は難しいと考えられていたEGSですが、Fervoは革新的なアプローチを用い、すでにネバダ州にて商業プロジェクトの開発に成功しており、現在ユタ州における400MW規模のCape Stationプロジェクトの掘削を開始しております。今回の調達資金は、2026年に送電網へのクリーンなベースロード電力の供給を開始する同Cape Stationプロジェクトの開発資金に使用される予定であり、当社は本ラウンドに三菱重工業株式会社などとともに参画いたしました。


Fervo Tim Latimer CEOコメント:
「24時間体制のクリーンなエネルギーに対する需要はかつてないほど高まっており、次世代地熱発電はこの需要を満たすユニークなポジションにあります。当社の技術は完全にディリスクされており、価格競争力はすでにあり、加えて当社は膨大な熱資源埋蔵量のパイプラインを有しています。今回の投資により、当社は地熱発電をカーボンフリーなベースロード電源の中心に据え続けることができます。」

MIP代表取締役CEO 兼 CIO 三好一郎コメント:
「2050年のCO₂排出量ネットゼロを実現するためのソリューションのひとつとして、クリーンなベースロード電源である地熱という再生可能エネルギーに非常に期待をしています。今回、同分野で最先端を行くFervoに出資することができ大変嬉しく思います。同社の技術はすでに高い領域にあるとともにその実装力には目を見張るものがあります。今後も同社への成長資金の提供のみならず必要な支援を通じて、同社の成長および地熱発電の普及を支えていきたいと考えております。」


投資対象先のプレスリリースにつきましては、以下リンクよりご覧ください。
https://fervoenergy.com/fervo-energy-raises-244-million-to-accelerate-deployment-of-next-generation-geothermal/

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